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ネットがない家の見守り方法まとめ|Wi-Fiなしで親を見守る現実的な選び方

実家にWi-Fiや光回線がなくても、高齢の親を見守る方法はあります。ポイントは「カメラを置けるか」ではなく、その家で確実に通信できる手段と、本人が無理なく続けられる生活動作を見つけることです。

たとえば、電球のオン・オフで安否を確認する方法、電気ポットの使用状況をメールで受け取る方法、毎日の自動音声電話、郵便局員の訪問、警備会社の緊急通報などは、自宅にインターネット回線がなくても検討できます。

この記事の結論
  • ネットがない家では、まず「携帯電波」「固定電話」「訪問できる人」の3つを確認する
  • 本人が操作しない見守りなら、電球型・ポット型・センサー型が候補になる
  • 急病や転倒への備えを重視するなら、緊急通報・駆けつけ型を優先する
  • 費用を抑えたい場合は、自治体の緊急通報装置や見守り事業を先に確認する
  • カメラが必要な場合だけ、SIM内蔵カメラやモバイルルーターを検討する

料金やサービス内容は2026年4月時点で公開情報を確認しています。地域、建物、契約プラン、設置機器数で変わるため、申し込み前に必ず公式ページまたは見積もりで確認してください。

目次

「ネットがない家」で最初に確認する3つのこと

「ネットがない」といっても、状況はいくつかに分かれます。実家にWi-Fiがないだけなのか、固定電話もないのか、携帯電話の電波が弱いのかで、選べる見守り方法は大きく変わります。

携帯電話の電波が入るか

LTE・4G・5G回線を使う電球型、センサー型、SIM内蔵カメラは、家のWi-Fiがなくても使える可能性があります。ただし、山間部、鉄筋の集合住宅、窓から遠い部屋では通信が不安定になることがあります。

固定電話があるか

固定電話があれば、自動音声の安否確認、緊急通報装置、警備会社の一部プランを検討しやすくなります。固定電話がない場合でも、別回線を用意できるサービスや携帯回線型のサービスを選べることがあります。

本人が毎日自然に行う動作は何か

トイレの照明をつける、お茶を飲む、テレビのリモコンを使う、電話に出るなど、本人が普段から続けている行動に合わせるほど失敗しにくくなります。新しい操作を増やす見守りは、本人の負担になりやすいです。

総務省系の統計を整理したNICTの資料では、2023年の80歳以上のインターネット利用率は36.4%です。高齢になるほどネット利用が前提にならない家庭は珍しくないため、Wi-Fiなしで始められる見守りを先に考えるのは自然な順番です。

ネットなしで使える見守り方法の全体像

ネットがない家で検討しやすい方法を、役割別に整理します。ひとつで完璧にするより、「毎日の異変に気づく手段」と「緊急時に動ける手段」を分けて考えると選びやすくなります。

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方法家のWi-Fi主な確認内容向いているケース注意点
電球型見守り不要照明のオン・オフ毎日使う照明がある照明を使わない日は検知しにくい
ポット・家電型不要のものあり給湯、電源、家電使用お茶や白湯の習慣がある生活習慣が変わると通知がずれる
電池・リモコン型条件付きリモコンなどの使用テレビや照明リモコンを毎日使うスマホやゲートウェイ要件を確認
自動音声電話不要毎日の体調回答電話に出る習慣がある本人が応答できない日は確認が必要
訪問型不要会話、表情、住まいの様子機械が苦手、孤立感があるリアルタイム性は低い
緊急通報・警備会社不要のプランあり急病、転倒、火災、防犯持病や転倒リスクがある初期費用や工事の有無を確認
SIM内蔵カメラ不要映像、音声、動き映像確認が必要通信料、プライバシー、電波状況に注意
自治体サービス不要のことが多い訪問、電話、緊急通報装置費用を抑えたい、独居高齢者対象条件と待機期間が自治体ごとに違う

目的別に選ぶならこの順番

見守りサービスは機能名だけで選ぶと迷います。先に「何に気づきたいか」を決めると、候補をかなり絞れます。

毎日の異変に早く気づきたい
電球型、ポット型、リモコン型、ドア・トイレセンサーが候補です。本人が操作しなくても、普段の生活動作から異変を拾いやすい方法を選びます。

転倒や急病に備えたい
緊急通報ボタン、ペンダント型通報、警備会社の駆けつけ、自治体の緊急通報装置を優先します。日常見守りだけでは、急変時の対応が遅れることがあります。

会話や孤立対策もしたい
郵便局の訪問、自治体や社会福祉協議会の訪問、配食サービスの安否確認、自動音声電話が候補です。機械では分からない変化に気づきやすいのが強みです。

代表的なサービスの料金・特徴比較

公開情報で確認できる代表例をまとめます。料金だけでなく、「誰が異常時に動くのか」「本人に操作が必要か」「自宅の通信環境に合うか」を一緒に見てください。

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サービス例月額目安初期費用目安Wi-Fi不要度主な特徴
クロネコ見守りサービス ハローライト訪問プラン1,738円0円高い電球のオン・オフを検知。異常通知後、依頼に応じてヤマト運輸スタッフが代理訪問
象印 みまもりほっとライン3,300円5,500円高い電気ポットの使用状況をメール通知。お茶の習慣がある家庭に合いやすい
郵便局のみまもり訪問サービス2,500円要確認高い月1回訪問し、生活状況を写真付きで報告。会話や住まいの様子も確認しやすい
郵便局のみまもりでんわサービス固定電話1,070円、携帯電話1,280円要確認高い毎日自動音声で体調確認。未応答時のメール連絡あり
ALSOK HOME ALSOK みまもりサポート1,870円から0円から70,565円程度プランによる緊急ボタン、健康相談、駆けつけ。固定電話回線と電源、または代替回線の確認が必要
セコム 親の見守りプラン5,610円から工事料50,820円などプランによる救急通報、安否みまもり、防犯、火災監視をまとめて備えやすい
MaBeeeみまもり電池1,078円本体3,278円条件付き単3電池型デバイスをリモコン等に入れて使用状況を確認。対応機器とアプリ要件の確認が必要
料金は税込、2026年4月時点の公開情報ベース。地域・契約条件・オプションで変わる場合があります。

「月額が安いサービス」と「緊急時に人が駆けつけるサービス」は役割が違います。安否の異変を拾うだけでよいのか、家族が遠方で駆けつけまで任せたいのかを分けて考えましょう。

タイプ別の向き・不向き

電球型見守り:低負担で始めやすい

電球型は、トイレ、廊下、玄関など毎日使う照明を見守り電球に交換する方法です。Wi-Fi工事やルーター設定が不要で、本人も普段どおり照明を使うだけなので、導入の心理的ハードルが低いのが強みです。

向いている家庭注意したい家庭
毎日必ず使う照明がある
カメラに抵抗がある
家族がまず安否の異変に気づきたい
昼間中心の生活で照明をほとんど使わない
口金や設置場所が合わない
浴室・屋外など湿気や雨風のある場所に置きたい

ポット・家電型:生活習慣に合うと自然

電気ポット型は、お湯を沸かす、給湯するなどの使用状況を家族に知らせる方法です。お茶や白湯を毎日飲む人なら、見守りのために新しい行動を増やさずに済みます。

一方で、夏場にポットを使わなくなる、入院や旅行で家を空ける、生活リズムが不規則になると、通知の読み取りが難しくなります。使わなかった理由を確認できる連絡体制を家族側で決めておきましょう。

電話・訪問型:機械が苦手な親に合いやすい

自動音声電話や訪問型は、インターネット機器の設置に抵抗がある家庭でも始めやすい方法です。特に訪問型は、会話の受け答え、顔色、家の様子、郵便物のたまり方など、センサーでは拾いにくい変化に気づけます。

ただし、毎日の即時検知には向きません。月1回の訪問だけで心配が残る場合は、自動音声電話、電球型、配食サービス、自治体の見守りと組み合わせると安心度が上がります。

警備会社・緊急通報:急変時の対応を重視する人向け

持病がある、転倒歴がある、家族が遠方で駆けつけに時間がかかる場合は、緊急通報ボタンや警備会社の駆けつけを優先して検討します。ALSOKやセコムの見守り系プランは、安否確認だけでなく救急通報、防犯、火災監視、健康相談などを組み合わせられる点が特徴です。

費用は電球型や電話型より高くなりやすいため、「どの機器が標準で含まれるか」「ペンダント型ボタンは追加か」「駆けつけ1回あたりの費用はあるか」「電話回線・電源・工事が必要か」を見積もりで確認しましょう。

SIM内蔵カメラ・モバイルルーター:映像が必要な場合だけ検討

ネットがない家でも、SIM内蔵カメラやモバイルルーターを使えば映像で見守れる場合があります。ただし、カメラは本人の同意、設置場所、録画の扱い、家族共有、通信量、解約条件まで決める必要があります。

「安否が分かればよい」段階なら、いきなりカメラに進まず、電球・電話・訪問・緊急通報から始めるほうが受け入れられやすいこともあります。映像が必要なのは、転倒後の状況確認、服薬や介護動作の確認、ペットや子どもの見守りも兼ねる場合などです。

家の状況別おすすめパターン

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家の状況第一候補組み合わせ候補避けたい選び方
Wi-Fiなし、携帯電波あり電球型、SIM内蔵センサー、ポット型緊急通報ボタン、訪問型光回線工事を先に決める
Wi-Fiなし、固定電話あり自動音声電話、緊急通報装置郵便局訪問、自治体支援スマホアプリ前提のサービスだけで選ぶ
携帯電波が弱い固定電話型、訪問型、自治体相談警備会社の回線手配可否を確認SIM内蔵機器を確認なしで契約する
本人が機械を嫌がる訪問型、配食見守り、電球型家族電話、自動音声電話カメラや細かいセンサーを急に増やす
持病・転倒リスクが高い緊急通報・駆けつけ電球型やセンサー型で日常異変も拾う通知だけで家族が動けない体制にする
費用を抑えたい自治体サービス、電話型、電球型民生委員、地域包括支援センター月額だけ見て初期費用や違約金を見落とす

自治体・地域サービスは必ず先に確認する

ネットがない家の見守りでは、民間サービスだけでなく自治体の支援も重要です。市区町村によっては、ひとり暮らし高齢者向けの緊急通報装置、配食時の安否確認、民生委員の訪問、見守り協定、認知症高齢者の見守りネットワークなどがあります。

対象条件は自治体ごとに違います。年齢、ひとり暮らし、高齢者のみ世帯、要介護認定、持病、近隣に親族がいないことなどが条件になることがあります。まずは親の住所地の「地域包括支援センター」または市区町村の高齢福祉担当に相談してください。

親の住所地の地域包括支援センターを調べる

家族の住所地ではなく、見守られる本人が住んでいる市区町村で探します。自治体名と「地域包括支援センター」「高齢者 見守り」で検索すると見つかりやすいです。

使える制度と対象条件を聞く

緊急通報装置、配食サービス、民生委員訪問、認知症見守り、補助金の有無を確認します。本人の年齢、同居状況、介護認定、持病、緊急連絡先を整理しておくと話が早いです。

民間サービスと役割分担する

自治体サービスでカバーできない時間帯や機能だけ、電球型・電話型・警備会社などで補います。全部を民間でそろえるより、費用と家族負担を抑えやすくなります。

契約前チェックリスト

ネットがない家の見守りは、契約後に「通信できない」「親が使わない」「通知先が一人で対応できない」と分かると困ります。申し込み前に次の項目を確認してください。

  • 家の中で携帯電波が入る場所はどこか
  • 固定電話、電源コンセント、照明口金、設置場所の条件は合っているか
  • 本人が毎日自然に使う場所や家電に設置できるか
  • 異常通知はメール、アプリ、電話、報告書のどれか
  • 通知先は何人まで登録できるか
  • 通知が来た後、誰が本人へ電話し、誰が訪問判断をするか
  • 夜間・休日に対応できるサービスか
  • 駆けつけは標準かオプションか、1回ごとの費用はあるか
  • 初期費用、機器費、工事費、保証金、違約金、最低利用期間はあるか
  • 停電時、通信障害時、機器故障時の扱いはどうなるか
  • 賃貸住宅で原状回復に問題がないか
  • 本人の同意をどう取るか、カメラやセンサーの設置場所をどう説明するか

本人に拒否されにくい説明の仕方

見守りは、家族が安心するためだけに進めると本人が「監視される」と感じやすくなります。特にカメラやセンサーは、導入の理由を丁寧に共有することが大切です。

伝え方の例
「毎日電話できない日もあるから、何かあったときに早く気づけるようにしたい」
「カメラではなく、電気が使われたかだけ分かる方法から始めたい」
「お母さんを縛るためではなく、こちらが慌てて何度も電話しないための仕組みにしたい」

避けたい伝え方
「危ないから見張る」
「一人ではもう無理」
「何かあったら困るから全部こちらで決めた」
本人の自尊心を傷つける言い方は、必要な見守りまで拒否される原因になります。

導入後の運用ルールを決めておく

見守り機器を入れても、通知を受け取った家族がどう動くか決まっていなければ安心にはつながりません。最低限、次のルールを家族で共有しておきましょう。

場面決めておくこと
異常通知が届いた最初に電話する人、電話に出ない場合の次の連絡先、何分待つか
本人と連絡が取れない近所の親族、管理会社、民生委員、警備会社、119番の判断基準
旅行・入院・外泊通知を一時停止するか、家族グループで予定を共有するか
機器が動かない電池交換、電球交換、コンセント確認、サポート窓口への連絡担当
本人が嫌がった設置場所の変更、通知条件の変更、訪問型への切り替えを検討する

よくある質問

Wi-Fiがない家でも見守りカメラは使えますか?

SIM内蔵カメラやモバイルルーターを使えば可能な場合があります。ただし、通信料、電波状況、録画データ、本人の同意を確認する必要があります。安否確認だけが目的なら、電球型や電話型のほうが負担が少ないこともあります。

親がスマホを持っていなくても使えますか?

使えるサービスはあります。電球型、ポット型、訪問型、自動音声電話、緊急通報装置などは、見守られる本人がスマホを操作しなくても利用できるものがあります。通知を受ける家族側にはメールやスマホが必要な場合があります。

固定電話もWi-Fiもない場合はどうすればいいですか?

携帯電話の電波が入るなら、LTE・4G回線を使う電球型やセンサー型、SIM内蔵機器を検討できます。電波が弱い場合は、訪問型、自治体サービス、配食見守り、警備会社の回線手配可否を確認してください。

本人に内緒で見守り機器を置いてもいいですか?

おすすめしません。安全目的でも、本人の同意がない見守りは信頼関係を壊す原因になります。特にカメラや音声を扱う機器は、設置場所、見える範囲、誰が確認するかを説明して同意を取ることが大切です。

一番安い方法は何ですか?

まず自治体の無料または低額の見守り事業を確認してください。民間サービスでは、電話型や電球型が比較的始めやすい価格帯です。ただし、安いサービスほど「通知後に誰が動くか」を家族側で決める必要があります。

停電したら見守りは止まりますか?

コンセント式や電球型は停電時に使えなくなることがあります。電池式の緊急ボタンや一部センサーは動く場合がありますが、通信側が止まる可能性もあります。停電時の動作と復旧通知の有無は契約前に確認しましょう。

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まとめ:ネットがない家では「通信」より先に「見守りの役割」を決める

ネットがない家でも、見守りの選択肢は十分あります。毎日の異変に気づきたいなら電球型・ポット型・電話型、急病や転倒に備えたいなら緊急通報・警備会社、会話や孤立対策まで含めたいなら訪問型や地域サービスが候補です。

最初から完璧な仕組みを作る必要はありません。自治体サービスを確認し、本人が受け入れやすい小さな見守りから始め、必要に応じて緊急通報やカメラを足していくのが現実的です。

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